西多摩社会人野球企画

西多摩社会人野球企画は西多摩地域に興行性を持つ社会人野球球団の創設に向けた活動を展開しています。

スイングの問題

近年、プロ野球界隈では「フライボール革命(レボリューション)」が起き、「強く振ってフライを打ち上げよう」という動きが起きています。

その最もたる例はパ・リーグ千葉ロッテマリーンズでしょう。長距離砲のブラントン・レアード選手の加入はありましたが、チームの本塁打数はシーズン前半だけで昨年の本塁打数を超える本塁打の増加を見せました。選手やコーチ達も取材で「強くふるよう心がけている」という話をしていることからもフライボール革命を受けてチームに革命が起こったことはほぼ間違いないでしょう。

このフライボール革命において議論の的となるのが「レベルスイング」と「アッパースイング」です。

レベルスイングはバットを地面に対し水平に振るミート型のスイングと思ってください。水平に振ることで正面から来るボールを芯で捕らえるポイントを増やし、確実にミートを狙います。ライナー性の打球が増えます。

アッパースイングはバットを地面に対しやや角度を付けて振ります。角度をつけて振ることで芯で捕らえる確率こそ落ちますがスピンのかかったフライが増えます。

両者ともに同じ飛距離(例:100m)を飛ばせる場合に、ライナーとフライ、どちらの方がホームランになりやすいでしょうか。

ライナーで100m飛べば、フェンス直撃のあたりが増え、二塁打を量産することになります。

フライで100m飛べば、飛んだ位置にもよりますがフェンスオーバーをする打球が増えます。

このため、フライボール革命においては僅かにアッパースイングをさせることが多いのです。

では、我々一般人はレベルスイングとアッパースイング、どちらを行うべきなのでしょうか。

答えは打者次第です。アッパースイングをしても本塁打が量産できない選手はレベルスイング、アッパースイングで本塁打が打てる選手はチーム状況に応じてでもありますが、原則としてアッパースイングを推奨します。

もちろん、狙える場面であれば積極的に狙うべきですが、チーム方針等を考えた上でのバッティングが大事です。チームでどのカウントではアッパースイングでも良いとか、この選手はアッパースイング、と決めておくのも良いかもしれません。